基本の歯ブラシは一般的に、縦に3~4列の毛があり、長さが人差し指の第一関節くらいのものが磨きやすいといわれています。メーカーによってヘッドの形や大きさなどが異なります。いくつか使ってみて、磨き残しが出にくいものを探してみてくださいね。また、歯ブラシは使っているうちに毛先が開いてきてしまいます。毛先の開いた歯ブラシは状態のいい歯ブラシに比べ、歯垢の除去率がかなり低くなります。そのため、目安として1か月に一度歯ブラシを交換することをお勧めします。
次に、この基本の歯ブラシでは届かない部分の汚れを落とすために、補助的な役割で使用できる歯ブラシをご紹介します。
一般的に歯ブラシで落とせる汚れは約6割と言われていますが、次に挙げるような補助清掃用具を併用することで8割程度の汚れを落とすことができるようになります。ぜひご自身にあったものを使ってください。
ひとつ目はワンタフトブラシです。これは、山型の毛束がひとつの歯ブラシで、磨き残しの出やすい細かな部分を磨くのに適しています。歯の細かい凸凹にフィットするので、奥歯や歯列矯正中のワイヤーの隙間、歯並びの問題で磨きにくい部分などにも届きます。
ふたつ目は歯間ブラシです。ワンタフトブラシでも届かないような、歯と歯の間の汚れを落とすのに適したブラシです。歯周病や加齢によって歯茎が下がると、隙間も広くなります。歯間ブラシはサイズが細いものから太いものまでありますので、今のご自身のお口の中に適したものを選びましょう。合わないサイズのものを使うと、歯茎を傷つける場合がありますので、サイズ選びに困ったら歯科衛生士などにご相談ください。
みっつ目はフロスです。糸状になっており、歯と歯の間の汚れを落とすのに使用します。持ち手が付いたタイプと、手に巻いて使用するタイプがあります。使いやすい方を選ぶようにしてください。基本的には使い捨てですので、使用したフロスは捨てるようにしてください。
今回は、歯ブラシや補助清掃用具についてご紹介しました。
ご自宅での歯みがきに役立てていただけると幸いです。