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インプラントが骨と結合する仕組みを解説します

インプラントの素材として主に使われているチタンは、あごの骨と結合して長期に渡り安定することが証明されています。この、チタンが骨と結合する現象をオッセオインテグレーションといいます。チタンは生体親和性が高く、身体から異物と判断されません。では、どういった仕組みでチタンと骨が結合するのでしょうか。

骨の細胞は常に骨吸収と骨形成を繰り返し、新陳代謝を行っています。この現象をリモデリングといいます。リモデリングの働きを利用することで、インプラントが骨組織に徐々に埋まっていき、結合されます。
そのため、骨粗鬆症などが原因で骨吸収と骨形成のバランスが崩れていたり、歯周病によって骨の破壊が大きかったりすると、インプラントと骨の結合が上手くいかない場合があります。
正常にリモデリングが行われており、問題なくインプラントと骨が結合すれば、噛む機能を取り戻すことができます。

ここからは、インプラントが骨と結合することに伴うデメリットについてご紹介します。
先述した通り、インプラントはあごの骨と結合することで噛む機能を取り戻します。そのため、一度埋め入れたインプラントを歯列矯正などで動かすことはできません。インプラント治療と歯列矯正の両方を希望されている場合には、歯列矯正から始めることをお勧めします。その際にインプラント治療を予定していることも伝え、適切な順番で治療を行ってもらうようにしてくださいね。
また、インプラントがあごの骨と結合していることで、噛んだ時の衝撃がダイレクトに骨に伝わってしまいます。噛み合わせのバランスが悪かったり、歯ぎしりや食いしばりなどの癖があるとインプラント体へ過度な負担がかかってしまいます。
インプラント治療をする際には、デメリットについても理解したうえで臨むようにしてくださいね。

今回は、埋め入れたインプラントとあごの骨が結合する仕組みについてご紹介しました。通常の歯の治療とは異なり、骨の構造や仕組みについてもしっかりと理解したうえで、治療を行っている歯科医院を受診することをお勧めします。
また、インプラント治療は、インプラントと骨が結合するまでに数か月を要するため、治療期間が長期に渡ります。インプラントメーカーによって、インプラント体の表面を特殊加工することで、その結合までの期間を縮める工夫もされています。こちらも参考にしてみてくださいね。

インプラントが骨と結合する仕組みを解説します

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