小川 洋一 先生
今日の歯科治療の進歩には目まぐるしいものがあります。各種治療技術は進化し、治療の方法は大きく変革を遂げようとしています。
しかし、治療の技術は変わっても変わらないものがあります。それは歯科「治療」は単に技術だけで終わるものではなく、歯科「医療」であることです。
高い技術力、それが歯科医療に必要なことは言うまでもないことでしょう。しかし、「良質な歯科医療」とは技術だけで達成できるものではありません。
そこには、インフォームドコンセントなどから始まり、歯科医療チーム全体からなる高いホスピタリティを持った医療施設であることが必要です。
そのため、歯科医療とは詳細な説明から始まることは言うまでもありません。
良質な歯科医療とは、高い技術力とわかりやすい説明が伴ってこそ 始めて医療として実現されるものでしょう。
良質な歯科医療を提供するためには、現在変わらなければならない、制度や概念が沢山存在します。
これらを良い方向に変えていくために、歯科医師側は科学的根拠に則った正しい情報を発信する事が責務となるでしょう。
固い話になりましたが、良質な歯科治療とは、細かい精密な治療ステップを職人技のごとく仕上げる繊細な治療です。私は科学に基づいた職人になるべく日夜努力する所存です。