綿球やガーゼは患者さん一名一名分の専用セットを用意しています。

たとえ綿球１個しか使わなくても、残りは全て廃棄しています。

当院は紙コップを使用していますがうがい用ではありません。

その紙コップに患者さん個々の綿球やガーゼを入れています。

うがい用の金属コップやミラー・ピンセットはオートクレーブ（高温加圧滅菌）可能なので問題ではありません。

問題なのはオートクレーブできないところにいかに手間ひまをかけるかなのです。

「消毒用ヨード剤容器の中が最も細菌が多い」とも言われています。

ファーストアクセスはもちろんきれいですが、セカンドアクセスは傷口の細菌を消毒容器に移植することになります。

消毒剤をトレーに出すか、ディスポーザブルの器材を使用するかしか対策はありません。

当院は10年以上前に、殺菌消毒目的で酸性電解水を導入しました。

副産物として、酸性電解水が止血に非常に有効なことがわかりました。

専用の止血剤よりもずっと効果が高く、抜歯後・手術後の術後出血がほとんどなくなりました。