佐々木 悦男 先生
歯および歯周組織の健康と噛み合わせを管理することは、人間が発育し健康な機能を獲得するための、非常に重要な構成要因であるという理念の基に日々診療を行っております。
小中学校の歯科検診のデータを見ますと、一昔前とは異なり、齲蝕はかなり減少しています。しかし歯列不正や咬合異常の子供が多くなっています。正しい噛み合わせをつくるには、 子供の時からの治療が重要です。つまり安定した歯並びをつくるには歯並びを整える(形態)だけではなく、顎の周囲筋肉(唇、頬、舌、咀嚼筋)を正しく成長させること(機能)が必要です。 幼少期の治療は幼少期の為だけの治療ではなく、健康な大人に発育していただくための治療です。
もちろん成人になってから、齲蝕や歯周病、噛み合わせの問題に悩んで来院される受診者の方も沢山おられます。私たちは各個の生理的な正しい噛み合わせを回復、維持することで、 歯科の二大疾患である齲蝕と歯周病から歯や歯茎を守ることができるという信念を持っています。
口腔内の健康管理は、一生涯に渡って必要なものです。そしてそれを行うのは受診者の方ご自身です。私たちはそのサポートをさせていただきたいと常に願っております。