(北海道札幌市)
患者さんとのコミュニケーションを大切にすること。
近年、歯科の分野でも、患者さんの内面的ケアを重視した診療が望まれるようになってきました。
昔の歯科治療は「治す」という治療一辺倒の考え方から、詰めたり、被せたり、痛みを止めることだけを目的としていました。
世間的にもまだ、歯医者というとそのイメージが色濃く残っているようですが、現在は予防を中心とした患者教育、インフォームド・コンセントに基づき患者さんに理解、納得してもらう治療、さらに疾患の治療とともに心の癒しといった診療が中心となってきました。
WHOの調査によれば、寿命決定因子として生活習慣50%、環境20%、遺伝子20%、医療10%と言われています。
もし、歯が痛いといって患者さんが来院したとき、歯の中の神経をとる、あるいは歯を抜くという処置を行なったとしても、我々は10%しか貢献していません。
そしてまた何年かすると、他の歯で同様な処置をすることになります。
しかし医療行為とともに、どうして痛みがでたのかを理解してもらい、予防するにはどうしたらよいかを生活習慣にまで踏み込んでお教えし、実践してもらうことにより、50%加算され、ひいては医療の立場から60%にまで貢献度を上げられると言えるのではないでしょうか。
最終学歴:北海道医療大学歯学部
卒業年度:1994年
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