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インプラントを埋め入れる2回法の1次手術とは?

インプラントの手術で現在、主流となっているのは、切開手術を2回行う2回法です。身体への負担は多少あるものの、感染のリスクが低いことから多くの歯科医院で採用されている手術法です。

あごの骨の量が足りない人で、骨造成術を同時に受ける場合は、この2回法が安全性も高くてよいといわれています。

2回法の簡単な流れは、麻酔を用いて歯茎切開・ドリルで穴を開ける・インプラントを埋める・ネジ穴にカバーをつけ、歯茎を縫合その後、定着期間を置く。ここまでが1次手術で、1本なら10~15分、2~3本なら20~35分くらいで終了します。

手術の際は、いきなり骨にドリルを当て、インプラントを埋め入れるのではありません。CT撮影を通して三次元診断を行い、インプラントを埋め入れる位置や角度、深さなどを正確に割り出し、サージカルガイドというマウスピース型の誘導システムを作製します。

これを歯茎やあごの骨に当ててドリルで穴を開けると、埋めるべき方向や深さが正確にわかるので、下顎管(P.56参照)にある神経や血管などを傷つけるリスクを軽減して、インプラントを埋め入れられるのです。歯茎をメスで切開することなくインプラントを埋め入れるフラップレス手術などによく使われるシステムです。

歯の根の周りにある歯槽骨は、歯をしっかりと支える役割を持っています。しかし、歯を失うと本来、歯槽骨の果たすべき役割もなくなるため、骨がやせてきてしまうのです。このように骨がやせていくことを、「骨の吸収」といいます。

歯周病は、歯垢の中の細菌が、歯と歯茎の間の歯周ポケットから侵入し、歯を支えているあごの骨を破壊して、最終的には歯が抜け落ちてしまう病気です。歯が抜けるまで進行したときには、あごの骨の吸収はかなり進んでいる状態といえます。

硬い入れ歯や噛み合わせの合わない入れ歯を長年使っていると、あごの骨は減って薄くなっていきます。合わない入れ歯による過剰な圧力が歯茎にかかり、歯茎はその負担に耐えきれずあごの骨がやせてしまうのです。

上あごには鼻腔に繋がる空洞が存在し(上顎洞)上あごからその上顎洞までの幅が短かったり、生まれつき上あごの骨の厚みが十分にない人がいます。特に日本人は欧米人に比べ、生まれつきあごの骨の厚みが薄い人が多いようです。

上記の理由などであごの骨がやせている場合は、インプラントの手術の前に骨を増やす治療を行う場合があります。

インプラントを埋め入れる2回法の1次手術とは?

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